夏休みの絵日記と、父と母。

夫婦ともに仕事で文章に携わっています。
しかし、ふたりとも、いつの間にかそうなったので、
文章の書き方をだれかに教わったことがありません。

そんな両親を持つ子どもはなかなか大変です。

夏休みの宿題には絵日記というものがあります。
初日、多笑は当然のように「わたしは、きょう、」と書き出しました。
間髪入れずに、妻がピシャリ。
「日記とは、自分のこと、今日のことを書くものである。
文字数も限られているし、それは要らない」。

すかさず多笑が反論。
「だって、先生が『私は』で書き始めなさいって言ったんだもん」。

妻よ、主語を省略してよいかどうかは
結構レベルが高い判断だと思うぞ。


日記、二日目。
ピアノの発表会で、うまく弾けなくて悔しかったけれど、
でも楽しかった、と書いた多笑。

僕が「悔しかったのにもかかわらず、どうして楽しかったと思えたかを書くといいね」と言うと、
「いやー、それは難しいでしょ」と妻。

えー、そこ大事じゃん。
と思ったものの、困惑する多笑の顔を見て、反省。

しかし、緊張したことを書かずに終わろうとするので、
夫婦口をそろえて「そこは書かなきゃダメ!」。


寝る前にあらためて、多笑に「絵日記、おとうとおかあがいろいろ言うから大変?」と聞いたら、
「うーん、いろいろ言ってくれるから書ける」とのこと。

そうか、じゃあいろいろ言うか。



(夫記)

おまけ。ピアノ発表会での多笑。
かちこちに緊張していました。



  

2015年08月09日 Posted by 安斎 at 21:09Comments(0)