やめてね、ポイ捨て。
以前からそういう節があったのですが、
最近とみに、多笑は散歩に出掛けると、ごみを拾います。
「しぜんをたいせつにしなければいけないとおもうの」という、
実に崇高な気持ちの発露です。
いったい、だれに似たのか。

心が薄汚れた父親は、
薄汚れたごみを見ると、一瞬、
「そんなもの拾わないで!」と言いそうになってしまうのですが、
目的はごみで遊ぶことではなく、清掃ですから、
言えないわけです。言ってはいけないわけです。
「えらいね」と褒めるべきなのです。
そして、目的地に着くまでに増えていくごみを
小さな多笑の手に任せるわけにはいかないので、
それを受け取っては、捨てるべき場所を探します。
コンビニやスーパー、ときにはカラオケボックスのごみ箱、
缶であれば自動販売機の隣にあるごみ箱。
公園にごみ箱がない時代です。
捨てるところを探すのもひと苦労。


薄汚れたごみを持ちながら歩くことも、
カラオケボックスで「すいません、ごみ箱ありませんか」と頭を下げることも、
娘の環境を思う気持ちを守るためなら、やりましょう。ええ。
でもね、やっぱりきれいな手をつないで散歩したいので、
ごみのポイ捨てはやめてね。
やめてください。
お願いですから。
そして、僕は忘れずにごみ袋を持ち歩こう。

(夫記)
最近とみに、多笑は散歩に出掛けると、ごみを拾います。
「しぜんをたいせつにしなければいけないとおもうの」という、
実に崇高な気持ちの発露です。
いったい、だれに似たのか。
心が薄汚れた父親は、
薄汚れたごみを見ると、一瞬、
「そんなもの拾わないで!」と言いそうになってしまうのですが、
目的はごみで遊ぶことではなく、清掃ですから、
言えないわけです。言ってはいけないわけです。
「えらいね」と褒めるべきなのです。
そして、目的地に着くまでに増えていくごみを
小さな多笑の手に任せるわけにはいかないので、
それを受け取っては、捨てるべき場所を探します。
コンビニやスーパー、ときにはカラオケボックスのごみ箱、
缶であれば自動販売機の隣にあるごみ箱。
公園にごみ箱がない時代です。
捨てるところを探すのもひと苦労。
薄汚れたごみを持ちながら歩くことも、
カラオケボックスで「すいません、ごみ箱ありませんか」と頭を下げることも、
娘の環境を思う気持ちを守るためなら、やりましょう。ええ。
でもね、やっぱりきれいな手をつないで散歩したいので、
ごみのポイ捨てはやめてね。
やめてください。
お願いですから。
そして、僕は忘れずにごみ袋を持ち歩こう。
(夫記)
2015年02月08日 Posted by 安斎 at 17:55 │Comments(0)
「古き良き未来地図・改」出ました!(おまけ:取材雑感)
3年前、画家・鶴田智也さんとデザイナー・宮下智さんが企画し、
僕ら夫婦が文章を書いた「古き良き未来地図」。
善光寺門前のリノベーション物件を紹介するこの冊子が、リニューアルされました。

掲載件数は前回の約30件からなんと2倍になりました。
門前のリノベ物件はほぼすべて網羅しているはずなので、
3年の間にこの狭い地域で、
それだけの数の古い家屋や店舗物件が息を吹き返したということです。
前回同様、妻と手分けしながら追加分の取材を1日5、6件のペースでこなし、
年末年始でどうにかこうにか書き上げました。
そして、前回と今回の取材を通して、
ここで古い建物をリノベーションして何かを始めようとする人たちの
特徴みたいなものが浮かび上がってきました
(もちろん全員というわけではありません。こういう人が多いという実感です)。
箇条書きにすると、こんな感じ。
1.愚痴らない
(売れない理由を景気や立地のせいにしないんですよね)
2.能動的である
(家賃を交渉したり、ともすると貸し出していない物件を問い合わせたりする人ですから)
3.流行りに揺れない
(経年劣化を味ととらえる人は、あまり流行に左右されないように感じます)
4.気取らない
(改装費用が安い人ほど、かかった金額をあっけらかんと答えてくれます。
関西人が「これなんぼ(いくら)に見える?」と聞きたがる感覚に似ているような気がします)
5.街を自慢する
(リノベ物件オーナーの多くが外から来た人。
そういう人の方が街のよいところをわかっていたりしますよね)
こういう人たちが街をつくっているのだから、
なるほど、門前は心地がいいし、エネルギーを感じるわけです。
そうそう、取材中にうれしいことがありました。
前回の「古き良き未来地図」を見たことで、
門前で物件や職を探し始めたという人が僕の取材先だけで3人いました。
いい仕事をさせてもらって、智也さんと宮下さんには感謝しています。
そして、今回の冊子もまた、この街をおもしろくする人を呼び込んでくれますように。
(夫記)
僕ら夫婦が文章を書いた「古き良き未来地図」。
善光寺門前のリノベーション物件を紹介するこの冊子が、リニューアルされました。

掲載件数は前回の約30件からなんと2倍になりました。
門前のリノベ物件はほぼすべて網羅しているはずなので、
3年の間にこの狭い地域で、
それだけの数の古い家屋や店舗物件が息を吹き返したということです。
前回同様、妻と手分けしながら追加分の取材を1日5、6件のペースでこなし、
年末年始でどうにかこうにか書き上げました。
そして、前回と今回の取材を通して、
ここで古い建物をリノベーションして何かを始めようとする人たちの
特徴みたいなものが浮かび上がってきました
(もちろん全員というわけではありません。こういう人が多いという実感です)。
箇条書きにすると、こんな感じ。
1.愚痴らない
(売れない理由を景気や立地のせいにしないんですよね)
2.能動的である
(家賃を交渉したり、ともすると貸し出していない物件を問い合わせたりする人ですから)
3.流行りに揺れない
(経年劣化を味ととらえる人は、あまり流行に左右されないように感じます)
4.気取らない
(改装費用が安い人ほど、かかった金額をあっけらかんと答えてくれます。
関西人が「これなんぼ(いくら)に見える?」と聞きたがる感覚に似ているような気がします)
5.街を自慢する
(リノベ物件オーナーの多くが外から来た人。
そういう人の方が街のよいところをわかっていたりしますよね)
こういう人たちが街をつくっているのだから、
なるほど、門前は心地がいいし、エネルギーを感じるわけです。
そうそう、取材中にうれしいことがありました。
前回の「古き良き未来地図」を見たことで、
門前で物件や職を探し始めたという人が僕の取材先だけで3人いました。
いい仕事をさせてもらって、智也さんと宮下さんには感謝しています。
そして、今回の冊子もまた、この街をおもしろくする人を呼び込んでくれますように。
(夫記)