「ヤマとカワ」のカレーとコーヒー

自分としては珍しくグルメについて書いてみたくなりました。
理由は、僕の決まり事が覆されたからです。

僕はカレーが好きです。
そしてコーヒーが好きです。
しかし、カレーの後にコーヒーを飲むのは好きではありませんでした。
刺激物同士が口の中で喧嘩するからです。
だからカレーのあとは冷たい水しか飲みませんでした。

その決まり事を覆してくれたのが
3月28日にオープンしたばかりのお店「ヤマとカワ」です。
あそこではカレーとコーヒーが喧嘩しないんです。

「ヤマとカワ」のカレーとコーヒー
優しい味のキーマカレー。
店主の川下康太さんは、無類のカレー好きにもかかわらず、
辛いものがあまり好きではないといいます。
結果、行き着いたのが、優しくてコクのあるキーマカレー。

食事のメニューはこれだけ。
あっぱれな潔さです。


「ヤマとカワ」のカレーとコーヒー
そして、深みがあるけれど、とげのないコーヒー。
川下さん自作のキットで自家焙煎しています。
「ヤマとカワ」のカレーとコーヒー

「焙煎してすぐのコーヒーは赤ちゃんに飲ませてもいい」とは、
義母の行きつけだった名店のご主人の言葉です。
嫌な刺激が一切ありません。


生粋の関西人の川下さん。
山好きが高じて信州に来ることが多くなり、
気が付けば長野市で開業することを考えていたそうです。

大阪、名古屋で営業マンをしていたとき、
ランチでよく食べていたのがカレー、そして休憩によく飲んでいたコーヒー。
こよなく愛するこの二つでお店をやってみようと思ったといいます。

サラリーマンを辞めて、好きなものだけを出す自分のお店を持つ、
しかもメニューはカレーとコーヒーだけといういきさつは
とても鼻息荒そうな尖がったストーリーですが、
「好きなことをして暮らしたかったんですよねぇ」と話す
川下さんの口調はとても穏やかでした。

忙しかったオープン1週間を
「ちゃんと笑顔で接客できていたかなぁ」と振り返る川下さん。
とげのない味はこの人だからこそという気がしました。
「ヤマとカワ」のカレーとコーヒー

店内の雰囲気も素敵でした。
土壁に漆喰を塗った白さもカレーとコーヒーの色を引き立てますが、
何より気に入ったのは、窓枠が昔のまま残されているところ。
この席でゆっくりとコーヒーを飲みながら、
本でも読みたいなぁと思いました。
「ヤマとカワ」のカレーとコーヒー


秤やストーブに至るまで置いてあるもの全てが
味わいがあって愛らしい年代ものというところも気に入りました。
「ヤマとカワ」のカレーとコーヒー


僕がグルメについて書くことが少ないのは、
つまるところ伝えるべきは「おいしかったから一度行ってみて」の一言に尽きるからです。
味に関するボキャブラリーも貧困ですし、人によって好みは様々ですから
あんまり詳しく語るのも余計なお世話だと思ってしまうんです。

というわけで長々と書いてしまいましたが、
つまるところ、おいしかったから一度行ってみてください。

喫茶「ヤマとカワ」
長野市鶴賀田町2252

(夫記)



2014年04月02日 Posted by安斎 at 20:59 │Comments(0)

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